前回、「メンタルは鍛えられない。だから理詰めで心を守る」という話を書きました。今回は、そこからもう一歩踏み込んで、私がぼんやり考えていることを書いてみます。
少しスピリチュアルな話に聞こえるかもしれませんが、なんかの勧誘ではありません(笑)。あくまで「私はこう捉えている」という一人のコラムとして、気楽に読んでください。
名付けて、スピリチュアルFX?(笑)
トレードの成功って、人生の成功と地続きじゃないか
最近、こんなことを思うようになりました。
トレードで成功することって、結局、人生で何かを成し遂げることと同じなんじゃないか。
トレードで成功してしまったら、少なくとも経済的には人生の一部分が成功。うまく言えないんですが、何かの目的を達成するための「エネルギー」みたいなものが、人それぞれにあるんじゃないかと思うんです。そのエネルギーが十分にある人は、トレードでも、仕事でも、何でも達成していく。逆に足りないと、どこかで崩れてしまう。
「素質がないと成功しない」なんて言うと、突き放したように聞こえるかもしれません。でも私が言いたいのはその逆で、その素質=エネルギーは、後から貯められるんじゃないか、という話です。
大乗仏教の「六波羅蜜」という考え方
私はマインドフルネスや仏教の考え方に興味があって、いろいろかじってきました。その中に「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という、大乗仏教の修行法があります。
これ、ものすごくざっくり私の理解で言うと、「悟り」というもの凄い目的を達成するためのエネルギーの貯め方なんですね。6つのステップがあります。
布施(ふせ)……良いことをして、エネルギーを増やす。心、言葉、行いにおいてのよい事。(仏教におけるよい事とは、財施、安心施、法施)仏教の言葉では「功徳を積む」と言います。
持戒(じかい)……決まりを守る。持戒を守る。エゴで動くとエネルギーを消費してしまうので、ルールを守って、布施で貯めたものを目減りさせない。(ルールとは仏教の10戒や在家の5戒のこと)ここまでの、功徳を積んで持戒を守るだけで、すでに自分の経験する現実世界を変える力はあるのだそうだ。
忍辱(にんにく)……苦難に耐える。過去に溜め込んだ、目的達成を邪魔するマイナスのエネルギーを、耐えることで減らしていく。この段階からは、目的達成エネルギーを現実世界の成功に使わず、悟るために使おうとする、仏教者の道です。
精進(しょうじん)……これらの土台の上で、目的に向かって努力する。
禅定(ぜんじょう)……続けていると、貯まったエネルギーが目的(この場合は悟り)に対してものすごい集中照射してくる。心がブレない。仏教でいう「サマディ」という深い集中の状態。
智慧(ちえ)……そして最後に智慧が得られる。これが仏教でいう「悟り」、つまり目的達成です。
貯めて、減らさず、邪魔を消して、努力して、集中して、達成する。きれいな流れだと思いませんか。私はこれを知ったとき、「あれ、これってトレードと同じじゃないか?」と思ったんです。
これ、そのままトレードに当てはまらないか?
素人の当てはめですが、私はこんなふうに考えています。
布施。
人として尊敬されるような振る舞い、思いやり。成功者は人格者であることが多い。これを心の中で思うだけじゃなく、行動でやる。そうやって目的達成のエネルギーを増やしていく。トレード以前に、人としてどう在るか、という土台の話です。単なる「お金がほしい」だけでなく、成功して周りを豊かに幸せにする、というモチベーションがよいのかもしれません。
持戒。
エゴで動くとエネルギーを消費する。だから生活でも決まりを守るし、トレードでも自分で決めたルールを守る。だってそのルール、自分で作ったものでしょう?それを破るって、自分との約束を破ることで、自分に対する嘘です。功徳を積んで、持戒を守れたなら成功してしまう程の力があるのに。
それと私が思うのは、成功している人がやらないことは、当然やらないようにするということ。たとえば、人の文句ばかり言っている成功者って、見たことありますか?私はあまり思い浮かびません。文句や愚痴、悪口、嘘は、たぶん目的達成のエネルギーを消費してしまうんだと思います。
忍辱。
布施と持戒だけで現実世界での成功は簡単、とされています。ここからは現実の成功より難しい「悟り」という目的の為の教えなのですが、あえてトレードにこじつけて書いてみます。
苦難に耐える。人生上手くいかない事もある。トレードをやっていれば、負けるときも、思い通りにいかないときもある。それに耐え考えることにより、過去に溜め込んだ「達成を邪魔するエネルギー」が少しずつ減っていく。必要な分だけ失敗するようにできている。だからって文句や悪口にしてエネルギーを減らさず、耐えることそのものにも意味がある、という考え方です。負けて八つ当たりしてたら成功しなそうでしょう?
精進。
ここまでの土台があって、はじめて努力が活きる。チャートを見る、検証する、振り返る。地道な努力を続けます。
禅定。
これらを続けていると、そのうちトレードに対する集中力が変わってきます。なんというか、相場が前より「わかる」ようになってくる感覚。閃く。或いは相性の良いメンターと知り合う、見つける。これは私自身、少し実感があります。守護神がついたのか?(笑)なんて妄想します。
智慧。
正直に言うと、トレードに「智慧」と呼べるほどの境地があるのかは、私にはまだわかりません(笑)。ここだけは、知ったかぶりせずに「わからない」と書いておきます。きっと仏教の悟りで辿り着けるものでトレードで語るものではないでしょう。
結局、トレードは「人としての在り方」が出る
こうして並べてみると、私が言いたいのはシンプルです。
トレードの成功は、テクニックだけでは決まらない。
日々の振る舞い、ルールを守る姿勢、苦難に耐える力、地道な努力。そういう「人としての在り方」みたいなものが、エネルギーとして積み上がって、最終的にトレードの結果にも出てくる。私はそんなふうに感じています。
そして大事なのは、これが生まれつきの才能じゃなく、後から貯められるものだということ。布施から始めて、一つずつ。今からでも遅くない、というのが、この考え方の一番いいところだと私は思っています。
……と、今日はずいぶん壮大な話になってしまいました。半分は私の妄想みたいなものなので、「こんな見方をする変なトレーダーもいるんだな」くらいに受け取ってもらえれば十分です。でも、もしどこか引っかかるものがあったら、何か、今日から試してみてはいかがでしょうか。
※本記事は情報提供および筆者の個人的な考えを述べたものであり、特定の宗教・思想や投資手法を推奨するものではありません。また、特定の勝率や利益を保証するものではありません。FX取引には元本を失うリスクがあります。取引は必ずご自身の判断と責任において行ってください。


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