なぜ5MA・10MA・20MA・80MAだったのか
今のインジケーターは6MA・10MA・20MA・75MAという構成に落ち着いていますが、実は開発の初期段階では、まったく違う数値を使っていました。1時間足をベースに、5MA・10MA・20MA・80MAという組み合わせです。
一見バラバラな数字に見えるかもしれませんが、私の中ではこれ、けっこう理屈のある組み合わせでした。今日はその考え方を振り返ってみようと思います。
時間足の倍率から逆算する
発想の出発点は「1時間足を基準にしたとき、他の時間足の20MAを、この1画面の中に再現できないか」というものでした。
時間足には、それぞれ倍率の関係があります。
- 15分足 × 4本 = 1時間足1本
- 30分足 × 2本 = 1時間足1本
- 1時間足 × 4本 = 4時間足1本
この倍率を使うと、1時間足チャートの上で「他の時間足の20MA」を、期間の違うMAとして疑似的に表現できます。
実際の計算
具体的には、こういう対応関係になります。
- 1時間足の5MA = 15分足の20MA相当(5×4=20)
- 1時間足の10MA = 30分足の20MA相当(10×2=20)
- 1時間足の20MA = 1時間足そのものの20MA
- 1時間足の80MA = 4時間足の20MA相当(80÷4=20)
つまり5MA・10MA・20MA・80MAという4本のラインは、単なる「短期・中期・長期」の目安ではなく、15分足から4時間足まで、4つの時間足の20MAを1つのチャート(1時間足)の上に重ねて表示していた、ということになります。
なぜ「20MA」に揃えたのか
ここで20MAを基準に選んだのは、私の中で「多くのトレーダーが見ている本数」という感覚があったからです。20MAは移動平均線の中でもかなり一般的に使われている期間で、時間足を問わず意識している人が多い印象があります。
もし本当に多くのトレーダーが各時間足の20MAを見ているとしたら、その位置は他の期間のMAよりも「意識されやすい価格帯」になっている可能性があります。だとすれば、それを1つのチャート上に重ねて可視化できれば、複数の時間足で意識されているラインが今どのあたりに集まっているか、一目で把握できるはずだと考えました。
今の6/10/20/75に至るまで
その後、実際にチャートで検証を重ねる中で、数値は少しずつ調整していき、今の6MA・10MA・20MA・75MAという形に落ち着きました。発想の核である「複数時間足の意識されやすいラインを1画面に集める」という考え方自体は、当初から変わっていません。
パラメーターというのは、一度決めたら終わりではなく、こうして少しずつ理由を持って動かしていくものなんだな、と改めて感じています。
※本記事は、インジケーターのパラメーター設計における私個人の考え方を紹介したものであり、特定の売買手法や必勝法を示すものではありません。移動平均線の見え方や有効性には個人差があり、実際のトレードにおいては、ご自身の判断と自己責任のもとで検証・活用いただきますようお願いいたします。


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