相場を動かしているのは誰か
FXの参加者は私たちのような個人トレーダーだけではありません。銀行、ヘッジファンド、機関投資家といった巨大な資金を動かすプレイヤーが存在します。
彼らと私たちの最大の違いは「ボリューム」です。機関投資家は数百億、数千億単位の資金を動かします。そのスケールになると、単純に「買いたいから買う」ができません。買うためには、同じだけの売りが必要だからです。
機関投資家が抱えるジレンマ
例えば機関投資家が大量に買いポジションを積みたいとします。しかし大量の買い注文を一度に出すと、需給が崩れて価格が上がってしまいます。高値づかみになるうえ、市場に意図がバレてしまう。
だから彼らは売り手を作り出す必要があります。
価格を一度下に動かして「下落した」と思わせ、個人トレーダーに売りを出させる。その売りを吸収しながら、大量の買いポジションを積んでいく。これが機関投資家の現実的な動き方だと私は考えています。
ロンドン時間のヘッドフェイク
この動きが特に出やすいのがロンドン市場のオープン前後(日本時間16時〜17時頃)です。
ロンドン時間は世界最大の流動性を持つ時間帯で、機関投資家が本格的に動き始めます。よく見られるのが「ヘッドフェイク」と呼ばれる動きです。
オープン直後に一方向へ大きく動いたかと思うと、すぐに反転して逆方向に伸びていく。最初の動きに飛び乗った個人トレーダーが一斉に損切りし、その損切りの注文が次のトレンドの燃料になる。そういう構図が起きていると考えています。
或いは、トレンド方向に乗っていたのに、ロンドン時間に損切りに引っ掛かり、その後、思っていた方向に伸びていく。
こんなパターンもあるかもしれません。このパターンは指をくわえてみているだけの人もいるかもしれませんが、多分感情的になってエントリーしなおすトレーダーが続出していると思います。
だって悔しいもん(笑)おれもやったもん(笑)
このエントリーも勝ち組の利益に貢献しています。養分になってあげるのはやめましょう。
私たちは後出しじゃんけんでいい
機関投資家と同じ土俵で戦う必要はありません。彼らの動きを先読みしようとするのではなく、動いた後を確認してからついていく。これが個人トレーダーの現実的なアプローチだと思っています。
コバンザメ戦略(笑)。大きなサメ(機関投資家)が動いた後、その流れに乗るだけでいい。
つまり1波の後検討に入る、につながります。
チャートを見るときは「今どちらの方向に大きな資金が動いているか」を意識します。ダウ理論でトレンドを確認し、MAで方向を絞り、ロールリバーサルで根拠のある場所を待つ。これは言い換えると、機関投資家が作ったトレンドに乗る行為です。
後出しじゃんけんを徹底する
後出しじゃんけんは一見消極的に見えますが、私はこれが個人トレーダーの最大の強みだと考えています。
機関投資家はポジションを積まなければならないので、必ず動かなければなりません。しかし私たちはエントリーしなくてもいい自由がある。都合の良い場面だけを選んで、確認してから入ることができる。
方向が確認できてからエントリーする。利益を取り逃がしたんじゃない。自分のエントリーパターンが来なかっただけ。勝率と再現性の方がずっと大切です。
相場には、大陽線1本くらい簡単に作れる人達がいるのは、間違いない。


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