上級の知識があると思っていた
ダウ理論、移動平均線、エリオット波動、水平線、ロールリバーサル。ここまで書いてきた内容を「基礎知識」と呼ぶと、その上に「上級知識」があるように聞こえるかもしれません。
結論から言います。上級の知識は存在しません。
熟練トレーダーが使っているのは基礎だけ
長くトレードを続けている人たちが実際に使っているのは、誰もが知っているシンプルな知識です。トレンドの方向を確認して、押し目・戻しを待って、根拠の重なるところでエントリーする。これだけです。
私が出会ってきた経験豊富なトレーダーたちは、難解な理論や独自の分析手法を持っているわけではありませんでした。むしろ使うツールが極端に少なく(チャートがキレイでシンプル)、判断がシンプルで迷いがない。それが共通点でした。
複雑な手法を使いこなしているから勝っているのではなく、シンプルな手法を愚直に繰り返せるから勝っているのだと思っています。
夢のインジケーターもEAも存在しない
「これを使えば勝てる」というインジケーターやEA(自動売買)は存在しません。
インジケーターはすべて過去の価格から計算された後付けの情報です。どれだけ高度な計算式を使っても、未来の価格を予測することはできません。インジケーターは判断を補助するものであって、判断を代替するものではない、というのが私の考えです。
EAについても同じです。過去のデータで最適化されたロジックは、相場環境が変わった途端に機能しなくなります。「バックテストで驚異の勝率」という文句をよく見かけますが、過去に最適化することは誰でもできます。問題はこれからの相場で機能するかどうかです。
では何が差を生むのか
知識の差ではありません。基礎知識はここに書いてきた通り、誰でもアクセスできる内容です。
差が生まれるのは実行できるかどうかだと思っています。
ルールを決めても感情でエントリーする、損切りをずらす、根拠のない場面で飛びつく。負けトレーダーのほとんどは知識が足りないのではなく、知っていることを実行できていないのです。
シンプルな基礎知識を、ルール通りに淡々と繰り返す。これが結局、最も難しくて最も重要なことです。
それでも私がインジケーターを作る理由
ここまで書いておいて、私はMT5のインジケーターを開発・配布しています。矛盾しているように見えるかもしれません。
私がインジケーターを作る理由は「勝てるツールを作りたいから」ではありません。トレードを楽にするための補助ツールとして使えるものを作りたいからです。
ダウ理論の高値安値を自動で認識する、MAとの位置関係を視覚的にわかりやすくする、ロールリバーサルの候補を自動で表示する。これらはすべて、基礎知識に基づいた判断を素早く・客観的にするための補助です。
インジケーターが判断するのではなく、あくまで自分が判断するための道具として使う。その前提を忘れなければ、ツールは有効に機能します。
許容できる損失率を決めて、エントリーとストップに水平線を引いたら、サクッとエントリー可能ロット数を表示できたら超便利!とか、ローソク足確定のタイミングでチーンと知らせてくれたら、嬉しいな、とか作っています。(いや実は今迄書いたことを反映したEA作れないかな?と夢想しています)
このブログで配布・販売しているインジケーターも、同じ考え方で作っています。詳しくは[インジケーター紹介ページ]をご覧ください。


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