スポーツは練習するのに、なぜトレードは練習しないのか

FX 最低限 知っておくべき基礎知識

「トレードの練習」について。当たり前のようで、意外と誰もやっていない話かもしれません。

私は、トレードにはスポーツやゲームのような「上達」があると考えています。テクニカルトレードにプラスα、経験値で「次のターンは、上!とか、下!」が養われるように思います。例えば、

今の値動きは、売ってたトレーダーが「やべえ」と思うぞ、ローソク1.2本上だなとか…

だとすれば、上手くなるためにやることのひとつは、練習です。今日は、私なりの練習の話をしていきます。

スポーツは練習する。じゃあトレードは?

ちょっと考えてみてください。

スポーツで上手くなろうと思ったら、みんな練習しますよね。素振りをして、走り込みをして、何度も繰り返して体に覚えさせる。練習なしでいきなり上手くなる人なんて、まずいません。

ところが、トレードになると、なぜか練習せずにいきなり本番に飛び込む人が多い。口座を開いて、いきなり自分のお金を投じて、ぶっつけ本番で勝負する。よく考えると、これって結構すごいことなんですよ。でもシステム上、できてしまう。しかも簡単に勝てる。だって下か上ですから。しかし継続は難しい。

スポーツだって練習しないと上手くできないのに、トレードは練習しないんですか? というのが、私がずっと思っていることです。

草野球でも、速い球は打てない

私、小学生のころ草野球をやっていました。そのときの経験で、今でも思い出す話があります。

小学生でも、球の速い子っているんですよ。速い子だと、100キロくらいの球を投げます。子どもとはいえ、なかなかのスピードです。

で、想像してみてください。その100キロの球、いきなりバッターボックスに立って、打てますか?

無理ですよね。普段バットを振っていない人が、いきなり速い球の前に立っても、当たるわけがない。目が慣れていない、体が反応できない。練習していないんだから、打てなくて当たり前です。

これ、トレードもまったく同じだと思うんです。

相場の世界は、プロだらけ

ここで、ちょっと厳しい現実の話をします。

トレードの世界で、実際に大きな資金を動かしている人たちは、基本的にプロです。専業でやっている人、機関投資家、経験を積んだ猛者たち。そういう人たちが、日々真剣勝負をしている場所なんですね。

そこに、練習もせずにポンと入っていって、プロに混じって勝てますか? という話です。草野球の100キロですら打てないのに、プロの投げる球を、NO練習で打とうとしているようなもの。練習したほうが有利に決まっている——私はそう思うんです。

私の練習方法:デモ口座で「数字を増やすゲーム」

では、具体的にどう練習するか。私のやり方を紹介します。あくまで一例なので、参考程度に。

私はリアル口座でやりますが、デモ口座でやってください(笑)。又はプロップファームを利用してもいい。デモ口座というのは、仮想のお金で本番そっくりの環境を練習できる、いわば練習場です。ここなら、いくら失敗してもお金は減りません。存分に練習できます。

私がよくやるのは、こんな練習です。

活況な時間帯(値動きが活発な時間)を選ぶ
ゴールドの1分足を見る(動きが大きく練習になりやすい)もちろん上の時間軸を確認しながらでOK
・お気に入りのパラメータのMAの波とローソク足を表示する
・値動きと、自分が持っているテクニカルの知識を総動員して
「数字を増やすゲーム」として取り組んでみる

ゲーム感覚と言うと軽く聞こえるかもしれませんが、これが意外と難しいんですよ。やってみると分かります。デモの、感情が動かないはずの環境ですら、そう簡単には増やせない。感情が動くタイプの方もいるでしょう。私は、ゲームすら感情がでてくるタイプです。

自分のテクニカルの知識を総動員しての練習。まずは自分なりのトレンドフォローに絞ってみましょう。逆張りするな、と言うつもりはありません。なぜ絞るかというと、トレンドフォローの「つもり」のトレーダーが逆をつかれた値動き、形が参考になるからです。

あとは、高値掴み、安値掴みの概念。どこで練習してもよいのですが、いまトレンドが伸びた先での値動きなのか、まだトレンドが始まっていないのか。或いは、窮屈なレンジ内の値動きでエントリーの度に逆行なんだな、とか値動きの性質を体感するのがよいです。レンジ内のトレードなんて「やる気が起きなく」なるでしょう。

そして、自分の損切がヒットしてから思っていた方向にいく(笑)俺ってまだ皆の養分なんだな、と自覚すると同時に、みんなの損切が値動きのエネルギーっぽいと納得できるかもしれません。言うてもテクニカル通りに動くがエントリー地点は考えないといけない。ブレイクでエントリーしてもよいが、高値掴み、安値掴みにならないように、直前にはもみ合ってくれないと。とか。

体感こそ練習になります。考えてみてください。デモで安定的に増やせないなら、リアルで増やせるわけがないですよね。逆に、デモで安定して増やせるようになれば、リアルでも増やせる可能性が出てくる。まずはこの「デモで安定して増やせる」を目指すのが、私の練習の入り口です。

ただし、デモとリアルには決定的な違いがある

ここで、正直に言っておかなければならないことがあります。

デモとリアルには、決定的な違いがひとつあります。それは——感情、欲望、恐怖です。

リアルの資金は、増えたり減ったりすると、心が動きます。含み損が膨らめば怖くなるし、利益が乗れば早く確定したくなる。デモでは平然とできていたことが、リアルだと感情に邪魔されて、とたんにできなくなる。「デモでは勝てたのに、リアルになった瞬間ボロボロ」というのは、本当によくある話です。私も経験があります。

イライラして乱射。3日で口座をふっとばす。(笑)

だから、こういう「感情に弱くなる自分の性質」を、あらかじめ知っておくことも、練習の大事な一部だと思っています。

リアル移行後は「落ち着いていられるロット」を探る

そして、デモからリアルに移行したとき、私が特に大事だと思っていることがあります。それは、自分がどれくらいのロット量なら冷静でいられるかを、知っておくことです。

リアルでトレードすると、ポジションを持った途端に感情が動きます。でも、その「感情の動き方」は、ロット量によって全然違うんですね。

・大きすぎるロットだと、ポジションが不利になる度にイライラして、冷静な判断ができなくなる
・小さめのロットだと、損切りしても「まあ想定内」と落ち着いていられる

この「損切りしても落ち着いていられるロット量」こそが、今の自分のキャパシティ(器)なんだと、私は考えています。感情的になってしまうロットは、今の自分には大きすぎる、というサインです。

だからリアルに移ったら、まずは小さいロットから始めて、「これくらいなら損切りしても平常心でいられるな」というラインを、自分で探ってみてください。背伸びして大きなロットで感情を乱すより、落ち着いていられる範囲で、冷静な判断を積み重ねるほうが、ずっと上達につながります。キャパは、練習と経験で少しずつ広がっていくものだと思っています。

まとめ

今日の話を整理します。

・トレードには、スポーツやゲームのような「上達」がある。だから練習が有効
・草野球の100キロの球ですら、練習しないと打てない。相場はプロだらけの世界
・私はデモ口座で、活況な時間のゴールド1分足を「数字を増やすゲーム」として練習している
・デモで安定して増やせないなら、リアルでは難しい。まずはデモで結果を出す
・デモとリアルの決定的な違いは「感情」。リアルだと感情でできなくなる自分を知っておく
・リアル移行後は「損切りしても落ち着いていられるロット量」を探す。それが今の自分のキャパ

いきなり本番で大金を賭けて、プロに混じって揉まれる前に。まずはデモで、じっくり素振りをしてみませんか。地味ですが、練習は裏切らないと私は思っています。あくまで私のやり方ですが、よかったら参考にしてみてください。


※本記事は情報提供および筆者の個人的な考えを述べたものであり、特定の投資判断や取引手法を推奨するものではありません。また、特定の勝率や利益を保証するものではありません。FX取引には元本を失うリスクがあります。取引は必ずご自身の判断と責任において行ってください。

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